転職市場の流動化
いまだに転職市場が全く整っておらず、グローバル化に乗り遅れている日本。
しかし雇用の流動化への動きは水面下で着々と始まっています。
例えば香港では?
見た目エネルギッシュでスピード感にあふれるこの地では、
ビジネスものんびりとはしていません。
儲ける見込みがなかったらさっさと見切って事業から撤退。
賃貸料も経済状況に合わせて上げてくるのが普通。
人員が多すぎると思ったら、余剰人員に理由も告げずに3,4カ月分渡してさよなら
日本人は唖然の生き馬の目を抜く図が繰り広げられています。
これで酷いかというとそうでもなく、香港の再チャレンジのハードルは高くはない。
転職市場が活発で、今までの経歴に応じて給与が決まるので
会社を変わっても賃金レベルが下がる心配がない。
日本のように転職したから給料は一からだという暗黙の了解は
まずあり得ないそうです。
さあ、あなたはどちらを選ぶ
① 転職先がないから我慢して同じところで何十年も勤め続ける
➁ 転職先があり、同じような給料だろうからさっさと合うところを探す。
日本は雇用の維持の名のもとに雇用が硬直化していますが(≒終身雇用)
どちらが幸せなのかわからなくなってきました。
少なくとも、今の日本の転職に対する負のイメージ
「転職したら給料当然下がって、後悔してるでしょ」
などのバイアスはなくなればいいと思います。
今、解雇の金銭解決を厚労省検討会が進めています。
厚労省検討会は違法解雇された労働者に「金銭救済請求権」を与え
金銭解決か復職を望むか選ぶ仕組みを構想中です。
今までも、あっせんや労働審判、裁判で金銭解決は行われていました。
今回の動きは、上記の香港のように、転職についてのトラブルを簡便に解決
しようとする布石です。
ご注意:経営側が解決金渡して余剰人員にさようならするのではなく、あくまで労働者側
が言ってきてもめた場合の解決金を決めているだけですので、
現時点の構想では企業側から言い出すことはできません。
これからは○○会社所属の私でなくピン芸人の私
雇用の流動化でこれからは、会社という所属、帰属場所が希薄になって、活躍場所はどこだっていい。
ここにあるのは、自分という売り物。
ということは、「個」の能力アップ、キャリアアップがますます大切な時代になります。
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